東京オリンピックとハイヤー

旅客輸送の需要は、オリンピックなど国際競技の場でも顕著に高まり、先の東京オリンピック開催時に、一気にタクシーやハイヤーの需要が高まったのも、記憶に新しいのではないでしょうか。理由として挙げられるのは、オリンピックに際して、海外の観光客や来訪者が増えることにあります。観光客の多くは、日本の道路事情を理解しておらず、移動手段として公共の乗り物は、外国人にとってはハードルの高い乗り物であると考える人もいます。その為、多くの旅客サービス会社では、運転手の育成と、海外のゲストに対応できるような教育が、早急に行われています。

タクシーと異なるのは、前者がタクシードライバーとして乗車業務を行っているのに対して、ハイヤーの場合はプランナーとして、グレードの高い接客を行うという違いがあります。プランナーとは、立案者を意味する言葉で、海外から来訪するゲストに対して、その国々の利用者に合わせて企画や、計画を立てる運転手の事をいいます。プランナーは、海外からの利用者に対して、語学力やビジネスアップのスキルが求められ、タクシードライバーとは一線を画す、グレードの高いサービスを提供しなければなりません。

東京オリンピック開催まで、あとわずかと迫ってきましたが、交通網の整備とともにハイヤーやタクシーなど、旅客事業を営む会社もその準備と地盤固めにも奔走しているようです。こうした中で、プランニングスタッフのレベルを高める為にも、様々な研修が行われています。プランニング強化の為に行われているのは、日本の有数の観光地に赴いて、観光知識を増やすと共に、その時代背景や歴史・名勝などの情報はもちろんのこと、トイレやレストランなど多岐にわたります。当然、語学力のスキルも重要で、基本となる英会話やビジネスマナーの研修など様々な試みが行われているようです。

日本人は、勤勉できれい好きというのも、今や国際的認知度で、おもてなしの国として広く知られるようになってきました。逆に言えば、こうしたハードルがさらに高まり、ハイヤーやタクシーなどの業務にも、更なるサービス精神が求められるようになっています。特に、タクシーよりも、グレードが高いとされるハイヤーのプランナーには、より一層のスキルが求められるようになり、今や一つの職業として確立したといっても過言ではありません。基本となるのは、やはり日本人の心であるおもてなしの精神で、お客様一人ひとりを喜ばせる心遣いが、尊ばれることになるでしょう。